トムさんと深夜の長話 (3/3)

ちくげを解剖する
ちくげがいろんな人に会ってお話する新シリーズ「ちくげを解剖する」第一弾!
2018年10月某日深夜、徳島市アクア・チッタにて、
GEEK! GEEK! GEEK! の所属レーベル「AQUA CITTA RECORDS」の
代表:岡部斗夢さんとちくげが約1時間にわたって語り合いました。
第一弾から濃い〜〜〜内容をお届けいたします。
(3/3)

これからの道筋

 

岡部
岡部

GEEKが始まったそばから、海外戦略の話が出てたよね。

ちくげ
ちくげ

そうですね。

岡部
岡部

それはどうしてそういう流れになったん?

ちくげ
ちくげ

あ〜〜〜これは、まぁオフレコかもしれないすけど・・・
日本の音楽シーンを全然楽しめてなくて・・・

岡部
岡部

あぁ〜(笑)

 

〜〜〜〜〜日本の音楽シーンの大悪口〜〜〜〜〜〜

 

ちくげ
ちくげ

そのバンド大っ嫌い(笑)

岡部
岡部

それを聴いて涙を流している女子に、ちょっとゾッとしたり(笑)

で、ここまでの話は使えんだろけど、一方でGEEKって、なんか「ワンチャンあるんじゃないか?」と思わせてくれる何かが各所にいっぱいあって。

ちくげ
ちくげ

ありがとうございます。

岡部
岡部

楽曲は当然のことながら、この3人が揃っていることの期待感が僕の中ですごくあって。
海外戦略の話が3人から出てきた時に全然違和感がなかったのよ。

「ウホッ!」って(笑)

一同(笑)

岡部
岡部

なんかこう、海外のどっかのフェスのやさぐれたステージでGEEKが演奏してる絵がもう、造作もなく浮かんだんよな。

やさぐれた人たちがなんか、ウォウォ踊ってるような絵が浮かんじゃったりして。

なんかそういう期待感を持たせてもらってたり。

ちくげ
ちくげ

ありがとうございます。

 

海外戦略について言うとね、さっき、ライブの感想で「難しい」と言ったお客さんがいたっていう話をしましたけど・・・

日本って、「難しい」ことをバッサリ切ってしまうことが多くないですか?
音楽でも、なんでも。

 

そういうのって・・・ねぇ?

岡部
岡部

わかるよ(笑)

ちくげ
ちくげ

海外に出てしまえば、そういうこともないのかな、と。
たぶんですけど。

岡部
岡部

でも確かに「難しい」っていう感想を持たれるのはよくわかるなぁ。

 

それに「受け手」が期待するものが今現在揃っているかといえば、まだ揃っていないかもしれない。

ちくげ
ちくげ

そうですね。

岡部
岡部

その「難しさ」っていうものを、どうGEEKで昇華していくんだろう?

ちくげ
ちくげ

わざわざ奇をてらってああいうことになったわけではないので、そこを逆に昇華するということは・・・・「狙えない」かもしれないです。

 

もう、できたものを出してるだけ、というか。

そこは・・・どうしたらいいですかね?(笑)

岡部
岡部

どうなっていくんだろう(笑)

ちくげ
ちくげ

そこを考えた時に、僕の嫌な「チョイス」するっていう作業をしないといけないかもしれないですけどね。

岡部
岡部

なんかこないだ話してた中で「ライブ中のクールダウン曲がいるかな」っていう話が出てたけど、それは「チョイス」になるの?

ちくげ
ちくげ

あ、それは大いにアリやと思ってます。
「クールダウンの曲」を作ろうとおもって作るっていうのは、まぁたぶんできるんです。
ただそれが結果として「クールダウンの曲」になってるかっていうのは、わからないです(笑)
それはもう結果を見ないと(笑)

岡部
岡部

よくわかります(笑)

ちくげ
ちくげ

「どないかしてクールダウンさせなければ!」と思って書く曲はたぶん「チョイス」がふんだんに入ってくるので、僕の中では面白い曲にはならないだろうとは思います。

岡部
岡部

あ、そうか。

「テーマに沿って曲をつくる」っていう作曲は容易なんだけども、それをやってしまうと「チョイス」という作業が生まれてきてしまうのか。

ちくげ
ちくげ

そうなんです。注文に答えると「選んでしまう」んです。
できるし、むしろそっちの方がやりやすい場合もあるんですけど。

ただ、今GEEKは自分のやりたいことをやっているので、なるべくならそういうことはしたくないと思ってますね。

岡部
岡部

なるほどね。

 

今、GEEKの曲が5曲あって、で、今ちくげの抽斗の中の何%くらい?

ちくげ
ちくげ

どうだろう・・・。

 

実は、作ってる過程で抽斗が広がってる感覚があって。

岡部
岡部

ほう。

ちくげ
ちくげ

「リピート」っていう曲も最初はあんな曲になるはずではなかったんですよ。
Aメロができた時点で、たぶんこのままサビ入って、Aメロいって、エンディングいって終わるんだろうなっていうのがあって、すごい嫌いな曲だったんですよ。

 

なんか・・・できちゃいましたね(笑)勝手に広がっちゃったような(笑)

岡部
岡部

あの曲の間奏!あれめっちゃいい仕事しとる!

ちくげ
ちくげ

ありがとうございます!
13拍子のとこですね(笑) あれ、いいでしょう(笑)

最初あの曲の仮タイトルが「あんまり好きくない」だったんですけど、あそこができた時点で「けっこう好き」に昇格しまして。

で、最後までできた時点で「めっちゃ好き」になりました(笑)

岡部
岡部

あれはビビったなぁ。
まぁビビったのはどの曲に対しても大抵ビビッたんやけど(笑)

 

ああいう「いい仕事してるなぁ」と思わせるフレーズが随所に散りばめられとって、それがよく言う「ちくげワールド」だったり「ちくげマジック」だったりするんだろうなぁ。

ちくげ
ちくげ

「リピート」はねぇ・・ああなるとは(笑)

岡部
岡部

俗に「キラーチューン」と呼ばれる楽曲ってあるやん。

ちくげ
ちくげ

はい。

岡部
岡部

今ちくげが「キラーチューンとは」っていうのを定義するとしたらどうなるん?
無理やり言葉にするとしたら。

ちくげ
ちくげ

う〜〜〜ん・・・・。

岡部
岡部

今ライブで演奏している中で「キラーチューン」があるとすればどの曲?

ちくげ
ちくげ

ああ、それでいうと、「蹄の歌」になってきますかね。

岡部
岡部

ああ、なるほどな。

ちくげ
ちくげ

ただ、あれはキラーチューンにしようと思って作ったわけでもなく、キラーチューン的に「なった」・・・てことなんですかね。

キラーチューンが何かが・・よくわからないですね。

岡部
岡部

という、答えなんやね。なるほど。

 

「蹄の歌」って、もう既にももクロの「走れ!」のように今現在のGEEKを総括した曲のような位置付けになってるような気がしたのよ、こないだのライブで。

最後にみんなで「おーおー」言って気持ちよくなれるっていう。
そこって狙ってた?

ちくげ
ちくげ

いや・・・ん〜〜〜

岡部
岡部

bandneonでもやってた曲よね?

ちくげ
ちくげ

やってました。

bandneonでなぜあの曲ができたかというと・・・なんか「みんなで歌える歌があったらいいよね」くらいだったと思います。

 

メンバーからそういうオーダーがあって。
ただ、作ってみたらなんか想像以上にアンセムっぽくなったなぁとは思いましたが、「狙ったか」といえば、どうでしょうね。

岡部
岡部

bandneonで表現してた「蹄の歌」とGEEKでの「蹄の歌」は当然違うよね。

同じフレーズであるはずなのに、飛んでくる音の印象がまるで違うわけなんやけど、意識したことはあった?

ちくげ
ちくげ

まず「蹄の歌」をなんでGEEKでやったかというとですね、bandneonでやるとどうしてもギター2本、ベース、ドラム、ボーカルで、それぞれがコーラスをするっていうぐらいの音しかないわけじゃないですか。

それで絶対表現しきれんのはわかってたんですよ。

ほんまにこの曲にふさわしいアレンジがあるというのがわかってた上で、bandneonではそうせざるをえなかったんですね。

GEEKを始める上で、これがもったいないなってことで、アレンジも最初に思い描いてた通りのアレンジにしてみた、と。

 

成仏しましたね(笑)

岡部
岡部

成仏したね(笑)

 

すごく安直な表現やけど壮大な、奥行きのある、絵が見える曲になったよね。

ちくげ
ちくげ

あれがあの曲のあるべき姿かな、と思いますね。

あのホーンセクションの音を全部「声」でしようとしてたんですよね。
どうしてもギターでは出せない音ですし、なんか物足りなさはあったんです。

岡部
岡部

同じ16分の刻みでも全然印象が違うし、とにかく刻んでるちくげがすごい気持ちよさそうにベースを弾きかつ、歌ってるAメロがもう、めっちゃいいなぁ、と。

 

「おーおー」で感情揺さぶられるフレーズがドカンと飛んでくる感じと相反するとこにあるAメロの対比がすごいかっこいいなぁ、と。

ちくげ
ちくげ

いやぁ、ありがとうございます。

岡部
岡部

トリハダものだったな(笑)

ちくげ
ちくげ

あの曲まず、タイトルが良くないですか?

岡部
岡部

うんうん。誰がつけたん?

ちくげ
ちくげ

マツミです。
なんか候補いろいろ出してくれたんですけど「蹄の歌」っていうのがあって、すぐに「コレ!」って。

その時にはもう歌詞もできてたんです。
歌詞は・・・よく見たら意味はわからないんですけど(笑)、なんか「蹄の歌」なんですよ。

岡部
岡部

ん〜〜、確かに。

 

あ、基本曲が先にできてるんよね?歌詞先行の場合はないの?

ちくげ
ちくげ

bandneonで一曲だけ、「考える」だけですね。

岡部
岡部

ああ、「恋するポラリス」のカップリングか。

コイポラもすごいよなぁ。

ちくげ
ちくげ

「恋するポラリス」もね〜、セルフカバーしてもいいのかなと思ったりもしましたが、ん〜・・・あんまり頼りたくないんですよね。

「蹄の歌」も音源化してたらたぶんGEEKではやってないですね。

岡部
岡部

あ、bandneonの活動休止前最後のライブのラストやったんやな、「蹄の歌」が。

ちくげ
ちくげ

そうですね。で、アンコールで「呼吸」でした。

今後のGEEK! GEEK! GEEK!

 

岡部
岡部

直近で何やるんやったっけ?

ちくげ
ちくげ

とりあえず来週のライブ(2018/10/28)ですね。

まぁライブも好きなんですけど、僕は制作活動が好きで、今アレンジができあがってる2曲のレコーディングに来月入る予定です。

岡部
岡部

ふんふん。

 

一年後、なにしてますか。

ちくげ
ちくげ

どうでしょうね〜〜。

 

あんまり具体的に「こうなりたい」という野心というかイメージは湧いてないんですけど、とりあえずまた何曲か、度肝を抜くような曲が生まれてるはずです。

岡部
岡部

いい締めくくりですね(笑)

 

今後とも期待してます!

ちくげ
ちくげ

ありがとうございました!

 

───おしまい───


岡部斗夢さん
株式会社ユニフォーク/代表取締役

NPO法人アクア・チッタ/理事・事務局長
AQUA CITTA RECORDS/代表   

 
丸山純奈を中心としたバンド「POLU」のプロデューサーとしても活躍中。

ちくげとマツミヤカズトの高校の先輩でもある。