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2020年新春長編対談「HighTとちくげの【非】方法論」(3/5回)

ちくげを解剖する
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2020年新春長編対談!


ちくげがいろんな人に会ってお話する「ちくげを解剖する」シリーズ第4弾。
徳島に突如現れ、大学講師としても活動されている注目のシンガーソングライター HighTさんをゲストに迎え、お互いの「ものづくり」に対する姿勢について深く話しあいました。

一見ナマイキそうな(失礼)イケメンも、会って話してみれば音楽に真面目に向き合う一人の真摯なアーティスト。

あまりにも話が弾みすぎて収録時間は2時間以上!(編集は地獄でした)
田舎町徳島を舞台に活躍する二人のクリエイターの言葉を、ぜひゆっくりお楽しみください。

●進行、編集:マツミヤカズト
●ギャラリー参加:AWAP編集部の皆様
●会場:徳島市万代中央ふ頭 AQUA CITTA CAFE
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第3回

「声」について

ちくげ 実は今日、歌唱法について聞きたかったんですよ。
僕は全然、独学なので。

HighT いや、逆にそれでようあんな高い声出ますね(笑)

ちくげ 一応知識としてはね、ミドルボイスがどうとかミックスボイスがどうとかっていうのはあるんですよ。ただ、そのHOWTOがわからないので。
なんとなく、偶然地声で高い声が出ちゃうから・・・「出したれ!」みたいな(笑)

一同(笑)

HighT いやいや、いい声出てますよねほんま。

ちくげ ありがとうございます(笑) でも、わからない・・・。

HighT いろいろ勉強しましたけど、結局いい発声って、その人によって違うんですよ。
その人の声質によって胸式か腹式かとかも、正解はなくて。
だから僕は、自分の発声を見つけるまでトレーニングしたんだっていうことですよね。
今の発声も実は喉にはよくなかったり。

ちくげ ものすごいハイトーンボイス出してますよね。あの高音ってどうやって出してるんですか?

[MV] HELL YEAH – HighT(Official Music Video)

HighT いや、ちくげさん同じくらい出てますよ。

ちくげ え!出てるかな!?
出たとしてもたぶん持続はしないんですよ。あの長さのメロディを。

HighT きついっすよ・・・(笑)

一同(笑)

HighT だいたい全曲そうなっちゃうんで慣れてますけどね(笑)
でも僕はずっと腹式呼吸をずっとやってきたので、声は裏返らないっていうのはあります。昔はよく裏返ったり、ファルセットが苦手やったりしたんですけど、鍛えて、練習しましたね。

━━━ でもHighTさんっていわゆる「ボイトレ声」ではないんですよね。

HighT あ、そこは意識して変えました。

ちくげ ボイトレ声って、EXILE系の?

HighT いやEXILEって、あの人達も特殊で。
いわゆる、お腹からチェストボイス鳴らして〜〜っていう発声じゃないんですよ。

ちくげ なんか細いとこ通してるような・・・

HighT そうですそうです。でも体のラインとかめっちゃキレイなのは、見た目を重視してるからで。腹式呼吸ってガッツリちゃんとやったらお腹出て、腹筋も割れないので、そこは見せ方を重視してるんでしょうね。
ATSUSHIさんがあの歌い方で売れちゃったので、なんか「いい」とされてますけどね・・・。
あれは・・・。

ちくげ みんな同じ歌い方を無理してやってる感じが・・・。

〜〜〜シンプル悪口につきバッサリ〜〜〜


本当にやりたい音楽・やりたくない音楽

ちくげ ところで、どんな音楽聴いてきましたか?

HighT 洋楽ばっかりでした。マイケル・ジャクソンとか、バックストリート・ボーイズとか。

ちくげ あ、バックストリート・ボーイズ、僕ら高校の時に・・・

━━━ やったねぇ(笑)

ちくげ 文化祭で5人組つくって、やりましたね。MTRでカラオケ音源作って。

Backstreet Boys – I Want It That Way

HighT 高校生で!? うっそー!(笑) めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!!

ちくげ いやいや(笑)

一同(笑)

HighT 子どもの頃、周りの子達が聴いてるのはやっぱりモーニング娘。とかジャニーズとかなんで、浮いてましたよね。

ちくげ 僕らも結構そのタイプで(笑)
皆が175R聴いてる時に僕はBjork聴いてたり。邦楽も、くるりとか中村一義とかなんで、ちょっとメジャーではないというか。

HighT あーー!ぽいですね(笑) 僕はもう邦楽を全然聴いてなくて。カラオケ行っても全然話が合わない(笑)
最近ですね。カバーし始めてからJ-POPも聴くようになりましたけど、やっぱり今一番聞くのはBruno Marsですかね。キーが合いますし、発声もちょっと似てるので。

ちくげ 確かに!

━━━ じゃあ、バックバンドにも踊らせて、やりたいですね。あの、一番ダサくて一番かっこええやつね(笑)

Bruno Mars – Locked out of Heaven [Live in Paris]

HighT そう!あれしたいんですよ・・・。
あれ、そのへんのバンドがやったらめっちゃダサいんやろなーと思うんですけど(笑)
でも、やりたいんですよ。だからほんまはバンドでやりたいんですよね、僕も。

━━━ やっぱりジェームス・ブラウンとかも聴いたりしてましたか?

HighT 聴いてました!最近もまたファンクが再燃してたりして、聴いてますね。
ロックダンスっていうのをしてて、ジェームス・ブラウンの曲でやったりとか。
新しい、「Take It Easy」って曲はまたマイケル・ジャクソンっぽい感じを取り入れたりして、やっぱりそのあたりの音楽に影響は受けてますね。

Take It Easy – HighT(Short ver.)2019.12.18 ON SALE!!

突然の「ギターソロ不要論」

━━━ 私マツミヤは、実はファンクっぽいカッティングギターが一番好きで(笑)

HighT 全然やってることとちゃうじゃないですか!(笑)

一同(笑)

━━━ ちくげに、ギターソロ弾かせてくれとか言うたことない。

ちくげ ギターソロはもう・・いらんでしょ(笑)
ギターソロと無駄なストリングスはもう、ダサいっていうのがあって(笑)

HighT そうなんや(笑) けど、100トラックあるんすね?

ちくげ そうそう(笑)

一同(笑)

HighT こだわりやなぁ、これは。
まぁギターソロはね・・・。僕もバンドしてる時、曲作ってて「なんで毎回ギターソロのパート作ってんねやろ?」って思いながら作ってましたもんね。

ちくげ そう。ギターソロって、誰が聴くねん!?って、気づいてしまったんですよ。

HighT そんなことないでしょ(笑)

ちくげ 聴いてんのは「ギターが好きな人」なんですよ。

HighT ああ〜。

ちくげ 楽曲全体の要素としては、いらないでしょ。一番聞きたいところって、歌だったりメロディだったり、間(ま)だったりするわけで。
そこをギターソロで・・・「埋めました!」みたいなのがすごい最近ダサく感じる。

━━━ 変な意図が出ちゃうというか「こういうのがいいんでしょ?」みたいな?

ちくげ そうそう。「フロントマンはボーカルですけど、このギターもフィーチャーしてあげないとね!」みたいな。バンド側の都合みたいなものを感じちゃって。
「様式」でしかないような。

HighT あるある!(笑)でもそれこそ、Mr.BIGとか、あのクオリティになったら僕めちゃめちゃ見たいんですよ。

Mr Big Daddy Brother Lover Little Boy Live at Budokan 2009

ちくげ あー、あそこまでいくとね! それは時代の流れなんだと思う。
僕も散々、ギターソロもあるようなバンドも聴いてきた結果、ダサいことに気づいてしまった(笑)

HighT あはは! まぁいるかいらんかってとこはまぁ・・・またそれは・・・

一同(笑)

━━━ ちくげさんが言うてるのって、サビと同じメロディなぞるようなギターソロとかよね。

ちくげ 「それいる!?」ってなるよね(笑)

HighT 確かに(笑)
それやったらちゃんと違う展開で作って、やりたいですよね。

ちくげ そうそうそう。バンドとしての一体感みたいなのが、ギターソロでは生まれんなぁと思って。皆で決めるわけでもなく、後ろでベースやドラムが鳴ってる中でメロディを弾いている・・・ていう状態でしょう。・・・「うん」・・・っていう(笑)
「ふーーん」みたいな。

HighT なるほど・・・(笑)
実は僕メタルもやってたんですけどメタリカって・・・

━━━ いろいろやってるなぁ・・・

一同(笑)

HighT そうなんすよ(笑) メタリカのギターソロって、展開がめちゃめちゃあって。

ちくげ 「Master of Puppets」とかね!

HighT もう、大好きなんですよ。

ちくげ あの曲はすごい。

Metallica – Master of Puppets (Live) [Quebec Magnetic]

HighT あれはベースも動いて、ギターも二人がハモって〜とか。
あんなんやったらもう、めっちゃいいっすよね。
そこまで作り込めもせんのに、ね。

ちくげ 安易に入れるべきではないよね。

HighT 全く同じコード進行で、ボーカル終わったら、じゃあ、ギターソロいって、サビいって終わりとかいうんだったら、確かにいらんすよね。

━━━ すみません。私のせいで変な話が盛り上がってしまいました(笑)

HighT すいません(笑)


質と量

ちくげ なんかそういう、こだわりってありますか?
曲作る上で「これはダサいと思う」みたいなんとか。

HighT 結構僕、他人に興味なくて。

ちくげ (笑)

HighT 昔はめっちゃこだわりあったんですよ。自分の声をトラックに入れちゃうとか、よくしてたり。誰も気づかへんような変な音をここぞとばかりに「ポ!」とか入れたりとか。
そんなん好きでやったりもしましたけど、最近はやっぱり、多くの人に聴いてもらえる楽曲をまず作らないと、認知してもらえないし広がっていかないと思ってるので自分のこだわりは一回、置いてますね。
もちろん自分が「いい」と思う音楽ではあるんですけど、細かいこだわりとかは一回置いといて「聴きやすさ」かな、と。

ちくげ 確かに、そうじゃないとトラックメーカーさんに任せるってできないですよね。

HighT そう。ほんまにそうで、「量」をとってるっていう感じです。
毎月、一曲絶対作るのとカバーをやるっていうのを決めてるので、「量」を重視して分業制にしたのである程度は。
ただ自分の歌唱とメロディに関しては絶対自分で作って、自分の言葉で、っていうのはずっと変わらずやってることなので、そこがブレてなければ細かいところは今はあまり気にしないようにしてますね。

ちくげ いや〜その「量」の部分が悩ましくて・・・。

HighT わかります。

ちくげ 量つくりたいんですけど、一曲作るのにかかる時間を考えると・・・そこは課題ですね。

HighT トラックはひとりで全部作ってるんですか?

ちくげ はい。

HighT 誰も手伝いようがないですしね(笑) 同じような変態チックな頭と技術をを持ってる人がもう一人いたらいいですけど・・・自分でやるしかないですよね。

ちくげ はい。

━━━ アメリカのミュージシャンとかは分業(コライト)がものすごく進んでると聞きますが、そういう時代にどんどんなってくるんでしょうか?

ちくげ そうなんやけど、最近はコライトもちょっと廃れてきてるみたいやけどね。

HighT そうですね。最近はSNSが普及して、それまで注目されなかった「作家さん」(作曲者・作詞者)が、例えば「EXILEさんのこの曲は私が作りました」って個人で発信できるようになったんですよね。
個々の作家さんにも影響力というか、ファンがつくようになったりもしてて作家さんのブランドが上がってるんですよ。
なので、コライトするというよりも「この人に頼みたい」みたいな。「モノよりも人」っていう感じが、音楽の世界でも出てきてる気がします。

実際僕にも、ファンの方から「この作家さんと曲作って欲しい」とかいう声が最近上がってきたりして。
今までなかったと思うんですよね。作家さんは作家さんで、クレジットは載るけどあくまで裏方っていう感じだったのが、本人が前に出てくるようになった感じはあります。

・・・こんな話でいいんですか?(笑)

━━━ もちろん、こんな話がいいんですよ。

ちくげ ピーの話とピーの話以外全部使えます(笑)

HighT よかったっす(笑)
でもこの対談ね、見たい人いっぱいいると思いますよ。今後もやっていくんですよね?

ちくげ はい。

HighT 絶対すごい価値があると思います。

ちくげ いや〜ありがとうございます。

第3回はここまで!次回は二人が徳島の音楽界隈について思うことや、「オリジナリティー」や「自分らしい音楽」についてどう考えているのかについて、掘り下げていきます!

 

HighT(ハイト) YouTube Channel

徳島県出身、徳島市在住のシンガー。
全てを包み込むような切ない”スモーキーボイス”
独特の楽曲センスと日本語と英語、「光」と「闇」が交差する歌詞が特徴。
2020年には鳴門文化会館にて単独ライブ、2021年にはアスティ徳島にて大型音楽フェスを主催予定。

大学時代から本格的に音楽活動を始め、在学中にインデーズデビューを果たす。
同時期には京都にて学生音楽団体「オトノハネプロジェクト」を立ち上げ音楽をツールにした地域活性などの活動を精力的に行う。
大学卒業後2013年ダンスボーカルグループ「Tigh-Z」を結成。2016年ユニバーサルミュージックからメジャーデビュー、オリコン27位を獲得するも、同年グループを脱退。

その後ソロアーティストとしてスタートさせるが、自身の喉の治療のため一時活動休止を発表。
喉の手術と同日2018年2月14日には、インディーズシーンを牽引する11組の実力派アーティストとのコラボレーションアルバム「ALTERNATIVE」をリリース。iTunes R&Bアルバムチャート3位を獲得する。

その後2018年7月から活動の拠点を地元徳島に移し、再始動。
同年9月27日には両A面シングル「藍色/OverRoad」をリリース、年末12月30日には徳島シビックセンターでのホールワンマンライブを開催、チケットも完売し大成功を収める。

持ち前の”クリエイティブさ”を活かしアーティストとしてだけではなく作家、楽曲提供やデザインなどのプロデュース、イベンター、ライブブッキングなど数多くの事業も手掛け、自身でもYoutubeでの動画配信なども定期的に行っている。
四国大学の音楽科の非常勤講師も務めている。

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